雑記

【さかたの本棚】西野亮廣「革命のファンファーレ」

積読状態の本を消化したいので、ブログに自分の本棚を作ることにしました。1冊目は西野亮廣【革命のファンファーレ】

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革命のファンファーレとは、キングコングの西野さんが書いた【現代のお金と広告】についての本。数々のクラウドファンディングを成功させ、売り出す本はすべてが売れる。そんな彼の頭の中を覗ける本です。

内容について

一部の方も指摘されていますが、特に前半部分は前著【魔法のコンパス】と内容的に被っているところが少なくありません。

が、前作「魔法のコンパス」がヒットし、交渉材料(実績、売上数)が増えたことによって、作品の売り出し方や広告が変化したことについても触れてあります。魔法のコンパスの強化版、そしてその後といったところでしょうか。

作品にはお金を出さないが、思い出にはお金を出す

最も印象に残ったのは、本のおみやげ化についてです。

本を買うのをあれだけ渋るくせに、演劇を見に行った際、「パンフレット」には手を伸ばす。 p176

革命のファンファーレを読んだとき、わたしもエレカシライブでパンフレットを買ってきたばかりでした。パンフレットをおみやげに買い、それを見ることでエレカシのライブを思い出す、そしてこのおみやげ(体験)をSNSでシェアする…ということ。人は、思い出には財布の紐が緩みます。

絵本「えんとつまちのプペル」も、途中「作品展のおみやげ物」化し、売り上げを伸ばしたとのこと。作品展をする限り、本は売れ続ける、という仕組みです。

愛される欠陥=許され力

20代よりも、80代の方が、「愛される欠陥(許され力)」の能力値が高いのだ p254

p246からの章で、西野さんは老人のアドバンテージについて述べています。老人が若者より優れているのは「許される力」だと。

これは老人だけに入れることではなくて、すべての人にも同じことが言えると思います。すべて完璧な(に見える)人に、人は手をさしのべてはくれない。

足りないことやできないことを正直にさらけ出す方が、周りの助けを得られやすいんじゃないでしょうか。社会人をしていた時の経験でも転勤生活でも、できないところをさらけ出す人の方が、まわりを巻き込んでうまく乗り越えている気がします。

可能性を殺させない

数万人に届く作品があってもいいし、数百人に届く作品があってもいいじゃないか。 p291

p287からは、これからの出版について。

いざ本を出版したいとなっても、出版社からは簡単に本を出せません。どれぐらいの売上が見込めるのか、帯を書いてもらえる人がいるのか。売れる見込がないと、出版社は受け入れてくれません。

一方で、数が少なくてもその作品を求めている人がいて、その作品を届けたいと思っている人がいる。そんなコアなファン数百人に届けるためのサービスがあってもいいじゃないか、と西野さんは書いています。

インターネットをフラフラしていると素敵な文章を書く人に出会うことが多く、書籍化の報告を目にすることがあります。その中で何度か、すすんでいたはずの書籍の出版予定がなくなり、すごく残念な気持ちになったことがありました。そんな人たちを救えるシステムだったりするのかな。

まとめ

怒涛のように畳みかけてくるあとがきの、最後の一文を読んで背中を押される人も多いと思う。行き詰まったとき、前向きなきもちになりたいときに読み返したい一冊。