
浦島太郎が竜宮城に行くときに乗る生き物、うみがめ。
日本人にもなじみ深いうみがめは、幸せを運んでくるもの、神の使いなどとしてハワイや中国でも大切にされてきた生き物です。
そんな幸せの象徴、うみがめに出会える場所が徳島県南部にあります。
NHKのテレビ小説「ウェルかめ」の舞台
徳島県内の数ある上陸スポットの中でも有名なのが、美波町(旧日和佐)の大浜海岸。NHKの連続テレビ小説「ウェルかめ」の舞台にもなりました。
この大浜海岸には毎年30頭前後のアカウミガメが産卵のために上陸します。
うみがめの産卵上陸は夜。
数も多くないのでなかなか遭遇することはできません。
しかし大浜海岸の目の前には、いつでもうみがめに会うことができる場所があるんです。
うみがめ博物館「カレッタ」
世界でも珍しい「いつでもうみがめに出会える場所」それがうみがめ博物館、カレッタ。
ここにはたくさんのうみがめがいます。
外観
ここにしかない?カメの公衆電話


内部
館内に入り、はく製などの展示コーナーを抜けると、生まれてから3歳になるまでの子がめたちが泳ぐ水槽。

そのかわいい姿に思わずわぁっと声が出ます。
2階には学習コーナーのほかガラス張りのフロアがあり、目の前に広がる大浜海岸は絶景です。

屋外には、海中を回遊するうみがめの様子がうかがえる部屋。
頭の上を泳ぐ姿を見ていると、自分が海の中に入っているような感覚になります。


そして大きいかめの飼育プール。
鎖で柵はされているものの、こんなに無防備でいいの!?と心配になるほど、手を伸ばすと届く距離にうみがめたちがいます。

背中についたフジツボまでばっちり見えます。水面に顔を出した時の鼻息までも聞こえます。

えさをやることもでき、奪い合う姿!!が見られたりします。
▽(どつきあってるように見えるウミガメ)


年齢が分かっているうみがめとしては世界最高齢の「浜太郎」も元気に泳いでいました。
施設はそれほど広くないのですが、いつの間にか時間が過ぎて飽きることはありません。
クマノミのタッチプールや、子がめのえさやりタイム(休日のみ)などもあり、小さい子供も楽しめます。
ウミガメの甲羅を背負ってみたり。
かめくじもありました。今もあるのかな。

施設情報
- 営業時間:AM9時~PM5時
- 休館日:月曜日(祝日にあたる時はその翌日)年末休日12月29~31日まで
- 観覧料:大人 600円、中高生 500円、小学生 300円
- 駐車場:40台分 バス2台(無料)
- TEL:0884-77-1110
*最寄りの日和佐駅から歩くとかなり遠いので、マイカーまたはタクシーの利用をおすすめします。
寄り道には日和佐の道の駅がおすすめ
日和佐の道の駅には足湯があるので休憩に寄ってみてください。
目の前には有名な「薬王寺」もあります。
心穏やかになれる「カレッタ」へ
決して大きくはないけれど、大人は癒され、こどもは楽しい博物館。徳島に来たら、ウミガメたちの博物館「カレッタ」へぜひ足を運んでみてください。
カレッタの眼前に広がる大浜海岸もとても美しく、眺めているだけでなんとなく心が穏やかになる気がします。
運が良ければ、ウミガメの放流や産卵が見られるかもしれません。
▽大浜海岸で産卵中?のカメ。ちがう。
